やみなべノート

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【PRレビュー】カッティングブレードも使えるレーザーカッター「xTool M1」でおうちレーザーしたよ

 

 

【こちらはMakeblockさまよりご依頼頂いたレーザーカッター 「xTool M1」のPR記事です!】

 

アクリル板や木板などを素早くデータ通りにカットや彫刻をすることができる大型工作機械のレーザーカッター

 

素早く正確に加工ができるレーザーカッターは不器用な私にとって魔法のような機械。学生時代は学校の機材を使い込みました。

 

会社員になり、工作をしたくとも工房や機械とも疎遠になってしまった今、Makeblockさまより小型レーザーカッター「xTool M1」の試用レビューのお話をいただきました。

こんなありがたい話があって良いのでしょうか。

 

夢のおうちレーザーカッター」

慎ましやかなワンルームよりレビューをさせていただきます。

届いてすぐ使える親切マシン

xTool M1」は中国のSTEAM教育ベンチャー企業Makeblock」のサブブランド「xTool」にて開発されているデスクトップ型レーザーカッター。

 

定価217,800円で現在はクラウドファンディング(https://greenfunding.jp/lab/projects/5804)にて最大23%オフの価格で5月31日まで支援受付中とのことです。

今回は発売に先立ちまして試用機をレンタルさせていただきました。

レーザーカッターが自宅に降臨……。

 


サイズは横557×幅453×高さ230mm

2口ガスコンロ台と同じくらいの大きさでしょうか。

業務用と比べればかなりコンパクトですが、ワンルームにはそこそこ存在感があるので専用のスペースや机があると良いかも。

 

本体もシンプル!

表は加工開始の1ボタンのみ、裏も必要最低限のコネクタのみで迷わずにセッティングできます。

 

排気ノズル含めドライバーなしで取り付けられて手軽。

私はネジ山をすぐに潰すのでネジは少なければ少ないほど嬉しいです。

 

xTool M1は排気システムも内蔵しているため、排気ノズルが外に出せる環境であれば集塵機なしで利用できます。


※公式サイトより

窓のない屋内など排気が難しい場所での利用や、煙が多く出る資材を扱う時のための集塵機は別途オプションで販売もあります。

 

カッティングブレードも使える二刀流

 

xTool M1で一番革新的だと感じたのが、カッティングブレードが搭載されている点。

言うなればレーザーカッターとカッティングプロッターが一体になったマシンです。夢の機械すぎる。

ブレードパーツもマグネットでワンタッチで取り付けができます。

 

レーザーカッターを使った方ならご存知かと思うのですが、レーザーは「素材を焼き切る」という特性上、加工が難しい素材が存在します。

 

隙間に煙がこもって火災の原因になりやすい段ボール、禁止ではないけど燃やすと獣臭がすごいレザー、焦げ付きの激しいマグネットシートなど……

その中でも代表的なレーザー禁止素材として、燃やすと有毒ガスが出る塩化ビニル樹脂も……

スルル…

切れた。

切れるよ!!!

 

ダイソーの軟質カードケース(塩ビ)と東急ハンズで買ったレザーの端材からマルチポーチができました。

いままでレーザーカットでは諦めていた素材が簡単に加工できてちょっと感動。

 

ブレードモードのためのカッティング粘着マットが2種付属するため、素材の性質によって使い分ければより安定して切り抜きができそう。

 

フェルトや布なども切れるとのことで、手芸の型紙も今後はデータから直にカットできるかも?自作ぬいぐるみに憧れがあったので夢が広がる〜!

 

インクジェットプリンターWIFI接続できるため、自作ステッカーなども印刷からカットまで一貫してできるそう。

1点もののオリジナルグッズ制作がより手軽になりそうです。



木製マスコットをつくろう

 

「xTool M1」で試しにヤギが草を食うキーホルダーを作ってみました。

 

ヤギの顔3mm木板をレーザー切断/彫刻

草リボン建築用芝生シートをブレード切断

 

で作成しています。

 

【①Illustratorにてデータ作成】

アナログで取り込んだイラストをIllustratorベクターに変換し、カット線と彫刻線に分けます。

 

【②専用ソフトにインポート】

SVGでエクスポートし、専用ソフトのLaserboxにインポートします。

 

「xTool M1」は加工がハニカム構造になっていないため掃除も楽です。

台が傷つかないようにアルミ箔を敷き、加工素材を入れて蓋を閉めると……、

 

マシン内のカメラで加工範囲のキャプチャが読み込まれます。

賢い!!!!!!

今まで勘と祈りで調整していたような素材の位置がこんなにわかりやすく。

これ地味に革命じゃないですか?

 

【③レーザー加工】

彫刻とカットのパラメーターを調整しレーザー加工開始。

ソフトウェアは現在開発中とのことで今後さらに使いやすくなるとのこと。

 

【④ブレード加工】

レーザー加工終了後、下に敷いていたアルミ箔をカッティングマットに交換し、ブレードモードで芝生シートをリボン状に切り抜きます。

 

芝生シートは紙製のためレーザーでも加工ができるのですが、右のように焦げ付きや臭いが発生しやすいです。

ブレードのふんわり仕上げが美しい……。

 

ブレード加工はレーザーと比べて音が静かで臭いも無いため、家でも気軽に使えるところが嬉しいポイントです。

 

【⑤完成!】


チェーンを通してマスコットができました。

アクリル板(右)も黒色などの不透明色であれば切り抜けます。

 

​​

※公式サイトより

プロジェクトページには加工可能素材の一覧がありますので、様々な素材加工を検討している方はぜひ確認してみてください。

 

☆アクリル板加工は色に注意

xTool M1は業務用に多いCO2レーザー方式ではなく、デスクトップ型に多い半導体レーザー方式になります。半導体レーザーはレーザーの波長の違いにより透明・白色のアクリル板は切断、彫刻共に加工ができません。

とはいえ「アクリル版といえば透明やろがい!」と暴れる私のためにMakeblockさまよりアイデアをお借りしました。

洗える絵具です。

 

原理はわからないのですが表と裏を塗ると加工できるとか……。

 

あらすごい。

素の状態ではキズ一つもつかなかった透明アクリルの表面に彫刻ができました。

 

流石に切断は難しそうですが、イラストなどを表面彫刻するにはこの手法が良さそうです。(端材で失礼します……)

hands.net

円形にカット済みのアクリル板に彫刻してアクリルライトやコースターを作っても良さそう。

 



気の利く機能がたくさん

 

まだまだ紹介しきれないほど痒いところに手が届く機能がたくさんあるのですが、その中でも面白かった機能をご紹介します。

 

【①円筒彫刻機能】

別売の回転装置を使えば、タンブラーやマスキングテープなどの筒状のものへの彫刻も可能に!

ダックスフンドのすりこぎ棒です。

既存の商品への彫刻は初めてだったのですが妙に愛着湧いてきました。

これいいな。

 

【②画像抽出機能】

Illustratorなどの画像ソフトが使えなくても加工できる機能があります。

マジックなどで描いた絵を紙ごとマシン内に置くと、内蔵カメラで線画抽出し別の素材を切断することができます。

 

今回は紙に書いた落書きをマシン内でスキャンした後、Laserboxで線画を抽出し、ブレードモードでスポンジシートに切り抜いてみました。

 

細かな作品や設計で使うことは少なそうですが、子どもが描いた絵や手書きのサインをその場で切り絵やグッズにできそうで素敵!

 

教育事業を中心にされているだけあって子どもの工作などに役立ちそうな機能がマシンに散りばめられていました。

図工の非常勤講師になってこのマシンで「放課後グッズ作りくらぶ」開きたい。



【③バッチ処理

※公式サイトより

ラバラに配置した同一形状の素材も自動で判別し、一気に加工してくれる機能もついているとのこと。

こんなに人間に対して都合が良くていいのか?少し人間を甘やかしすぎなのでは。



はじめてのおうちレーザーカッター導入におすすめ

(誤魔化していますが)端材が散らかるので作業場所の確保は必須でした。

 

「xTool M1」2週間レンタルし遊ばせていただきました。

今までも業務用やデスクトップ型のレーザーカッターを何度か使用しましたが、なによりもブレード機能がついたマシンは初めてだったため、このマシンで作れる作品の幅がグンと広がるなとワクワクしました。

 

特にワークショップや子ども向けに使えそうな楽しい機能や安全設備が整っており、教育機関や子どものいるご家庭への「はじめてのレーザーカッター」としてのポテンシャルが高いなという印象でした。

またMDFや木材、段ボールや軟質素材など加工できる素材の種類が多いため、電子工作のガワや治具など試作調整が必要な場面でかなり活躍できる気がします。

 

私が今後使うとしたら、本番のアクリル加工は工房で行い、それ以前のサイズ検証や形状実験などは家でじっくりと「xTool M1」で向き合う分業スタイルでより効率的に工作が進められそう!と思いました。

工房でレーザーカッターをレンタルする際、スタッフの方から「これ何を作ってるんですか?」と聞かれるたびに挙動不審になるので、人目を気にせず家で存分に実験や思いつきの工作ができるおうちレーザーカッター、気が楽でした。



そんな「xTool M1」5月31日までクラウドファンディング中です。

今なら超早割で最大23%オフのプランが受付中です。

 

紹介しきれなかった盛りだくさんの機能やスペックは以下のプロジェクトページをご参照ください!

刃と人工知能がレーザーカッターを進化させる! 革新的なレーザー・ブレード加工機「xTool M1」 | GREENFUNDING

初めてのデスクトップレーザーカッター導入を検討されている方、ぜひこの機会にいかがでしょうか。

 

以上、Makeblockさま提供「xTool M1」レビューでした。

「xTool M1」公式サイト https://jp.xtool.com/pages/cf-m1

 

 

 

(おしまい)