※この記事は2017年のバレンタインに書いたものです。
ついでに言うと途中でボツになったネタなので明らかに適当になっていたり中途半端な箇所が多々あります。あしからず。
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前回の記事(USBの墓を作る)あたりから、3Dで原型を作ってシリコン型取りをすることに楽しみを見出していたので、その流れでチョコを作ることにしました。
手作りチョコの話になると毎年必ず「溶かして固めただけの手抜きなんて許せない!」みたいな話が出てきますが、型から作れば誰にも文句は言われないはず。
そもそも貰っておいて文句を言うな。
ブロック状の生チョコを敷き詰めた石畳チョコというものがありますが、あれを現代日本バージョンでやったらどうだろう?という思いつきからしばらく路上を観察します。
このパターンはよく見ますね。 レンガ積みっぽい。
これは名前がある形なのかな...ただの波型だと思ってたけどよく見ると違う。
あまり行動範囲が広くないので多くのパターンを見つけられませんでした。
今後も下を向いて歩いていきたい。
そのような過程の中でそういえば点字ブロック好きだったなということを思い出したのでそちらも作ろうと思い観察しました。
新品ブロックは艶と照りがあって美味しそう!
新宿駅の歌舞伎町方面出口の点字ブロックは完全にチョコレート色!
点字ブロック美味しそう感情について思ったより共感を得られない pic.twitter.com/j85N56ggaG
— たばね (@_tabane) 2017年2月14日
てっきり点字ブロックってみんな食べたいと感じているものだと思ったのですがそうでもないみたいです。
そんなこんなでうだうだしているうちにこのようなツイートを拝見しました。
マンホールチョコプリンを試作してみた。
— おでこし(金谷)Berryzデスロード (@38beem) 2017年2月5日
実物に対して1/6サイズ。
マンホールはチョコレート製。
アスファルトは砕いた色付けクッキー。
全体を固定するのに裏にプリンを流してます。
全体にココアを効かせているので味の統一も取れてると思う。
バレンタイン前に完成して良かったなとw pic.twitter.com/4qoD9SSoEY
...
完全敗北です。
マンホール自体の完成度の高さ、そしてなにより周囲のアスファルトを砕いたクッキーで表現するという発想の柔軟さ...。
素晴らしいと思いました。チョコのみでタイルを表現しようとしていた己の甘い考えを恥じます。
心を砕かれつつもやっぱり作ってみたかったので点字ブロックだけ作ってみることにしました。 この方とコラボすればチョコの街作れたかなあ。
~制作~
CADソフトのRhinocerosで原型の3Dデータをを作ります。ほぼ2Dなのでサクッと作れました。
テンションを上げるためにレンダリングもしておく。美味しそう〜〜!
ここで3Dプリンターの登場なのですがまた写真を撮り忘れてしまいました。
というより機材を借りて学校などで(許可はあるけど)出力しているためどうしてもコソコソと作業してしてしまい満足に写真が撮れない...マイ3Dプリンター欲しいな〜。
(この1ヶ月後にプリンター購入しました)
型が出た〜〜
ここは技術の話なのですが、0.05mmピッチででこの向き(凹凸が上になる状態)で出力するとすごく荒れて凹凸が潰れるレベルだったので縦に出力しました。なんでだろう...。
makerbot系(QIDIとかも)の機械でこういう現象起きやすいと思います。他の製品はどうなんだろう?
スーパーシリコンタイム!
型取りのお時間です。レゴ的ブロックで囲いを作った後にシリコンを流し込みます。
片面だけ型が取れれば良いので、全部埋める必要がないのが楽!
どぼどぼどぼ
シリコンが緩いうちは浮いてくるので重いもので押さえます。小さくて重いものがあるといいな〜 水銀とか。
型ができました!
くっきり凹凸が取れてます。期待ができますね。
~チョコ作り~
ここから急激に写真が減っています。すみません!!!!
食品作りに入ります。
後ほど着色するためにホワイトチョコレートを使用しました。
湯煎をするのがめんどくさかったのでストーブの前でボウルごと熱して溶かしました。
ヤケドするのでやめたほうがいいです。
着色料にはこちらの商品をつかっています。
400円程度で4色の液体食紅が入っておりお手軽!
これの黄色を使用して流しこんで固めると…。
ボロボロ!!!
流し込みが予想以上に難しく、綺麗に作れません。
同じ流し込みといっても樹脂とは違い、チョコレートはすぐ冷えるため、型全体に行き渡る前に固まってしまいます。特にこの時期は気温も低いため非常にやりづらいです。
しかも途中でチョコが切れて作り直すと食紅の分量違いで色も変わっちゃうし…!!
そんなこんなで測り直したり室温を上げたり型をあっためてみたりフォトショップの力を借りたりしながら…。
完成!!!!
点字ブロック食べてみたい願望を叶えるべく作った pic.twitter.com/RD0JM1zlpG
— たばね (@_tabane) 2017年2月14日
フォトショップの修復ブラシツールは神。
(ここからが一番大事です!!!!!)
実は食品を作るときって食品用シリコンを使わなければいけないみたいです。
こんな感じのやつです。
なぜなら普通のシリコンだと味が移ってめちゃくちゃマズくなるから…。
マズいどころの騒ぎじゃないんです。有害の味がします。多分有害です。調べてないけど。
脳が「これは食べ物じゃない!!!!!!!」って指令を出す味がします。
洗剤に似た風味が鼻に抜ける上にしばらく口に残って最悪。
もったいないので全部食べたのですが、そのあと鬱になりました。
みなさんもオリジナル型取りチョコを作る際はシリコンに注意しましょう。
それに限らず、食品を作る際は工作時と同じ道具を使ってはいけません。
それではみなさんよいバレンタインを!
バレンタインといえば自分は"ショコラ・シック"の「塩チョコクッキー」がめちゃくちゃ好きです。どうぞよろしくお願いします。
塩チョコクッキー(6粒箱入り) : お菓子 : バレンタインメニュー : 塩チョコクッキー : 南青山のケーキ・お菓子 Chocolat Chic(ショコラ・シック)
(おしまい)